髪のお悩みは隠し辛い部分なだけにとてもコンプレックスを感じてしまいます。
欧米では男性は少し薄い方がセクシーだと言われたりする事もありますが日本では悩みの種以外何者でもありませんよね。

髪が薄いと実際の年齢よりも老けて見えたり、貧相なイメージを持たれてしまいます。
だからといって四六時中帽子で隠すわけにもいかないのが現状。

又、抜け毛といえば40代、50代のお悩みだというイメージがありますが、近年20代の若者にも増えてきているようです。
ストレス社会のせいでしょうか…？

そうなんです。抜け毛の原因は主に生活習慣によっても大きく影響されます。
主に睡眠不足、不規則な食生活、飲酒、喫煙、ストレス等が挙げられます。
ストレスで円形脱毛症になってしまう方も少なくありません。
皆様当てはまるモノはありますか？…といっても当てはまらない方はまずここにはいらっしゃらないかと思います。

又、薄毛は遺伝だ！と囁かれていますが、遺伝するのは抜け毛になりやすい体質、生活習慣といったもののようですね。
つまり抜け毛が遺伝なのではなく、抜けやすい体質になってしまう原因が遺伝するという事になります。
ですが、諦めないで下さい。
原因が解明されているという事は【それを防ぐ事もできる】という事です。
では髪が弱っていくメカニズムを検証していきましょう。

成人の一日に抜ける毛は平均80本前後と言われています。
抜けると言っても本来は毛の寿命を全うし、新しく生え変わるといった方が正しいですね。
ですから一日にそれだけの量の毛が抜けても極端に薄くなるという事はありませんのでそれ程過敏にならなくても構いません。
ですが、毛根に元気が無く寿命前に抜け落ちてしまう毛の量が多くなってしまうと結果『薄毛』といった状態となってしまいます。
なので毛根をベストな状態にして元気な毛髪を育てていきましょうね。

体質的抜け毛の原因としては、男性ホルモンが大きく関わってきます。
男性ホルモンは男女共に存在しており、体の中にある男性ホルモンとリダクターゼという酵素が結合して強力な脱毛ホルモン『デヒドロテストステロン』が出来上がります。

この『デヒドロテストステロン』が髪の生成を妨げ、更には皮脂腺を刺激するという働きまでもがあります。
刺激し分泌された皮脂が毛穴の古い角質と混ざり合い汚れを発生させ、毛穴を防ぎ発育を邪魔するという結果になります。

この脱毛ホルモン『デヒドロテストステロン』の生成を抑え汚れを取り除き、毛母細胞を再び活性化させることが、抜け毛を防ぐ一つの方法だと言えるでしょう。

因みに、毛根を綺麗に保とうとして頭を過剰に洗ったりはしていませんか？
実はシャンプーのし過ぎも良くありません。
多くのシャンプーを手に取り何度も頭を洗うと清潔になるといったイメージを持たれがちですが、必要な油分まで洗い流してしまう事になりますので何事も適度が一番です。
昨今ではお湯のみで頭皮を洗う『湯シャン』なんていうのも流行ったりしましたね。
尚、毛根に洗剤が残ると返って汚れの原因となりますので、シャンプーは念入りに洗い流して下さいね。

そして、抜け落ちた髪を数本チェックしてみて下さい。
寿命を全うして抜け落ちた正常な髪は、毛根にいくほど太くなっています。
ですが、栄養が足りないばかりに悔しくも抜け落ちた髪は毛根にいくほど細くなっています。
もし元気の無いほっそりとした髪ならば、真剣に抜け毛対策に取り組む必要がありそうです。

又、薄げに悩む方で、髪を気にするあまり頭皮への刺激を過敏に避ける方がいらっしゃいますが、刺激する事によって血行が促進されますので適度なマッサージは行って下さいね。
ケアは大切ですが、気にしすぎると返ってストレスとなってしまうのでリラックスして下さい。

■頭皮マッサージ■

頭皮マッサージは、首の後ろ⇒後頭部⇒耳の後ろ⇒即頭部⇒額の生え際⇒頭頂部といった順番に、下から行います。
首から上にかけて栄養を運ぶといったイメージですね。

マッサージは手の平や指の腹で円を描くように優しく頭皮をほぐしていきます。

①首の後ろを包み込むように手の平で小さく円を描きながらマッサージしてほぐします。

②そのまま指の腹で後頭部を円を描くように揉みほぐします。

③次に、耳周辺に指の腹を置き、円を描くようにゆっくりと頭頂部へ促す。

④同じように即頭部⇒額の生え際⇒頭頂部といった順番で円を描くように優しくマッサージしていきます。

これらを各２０秒ずつゆっくり優しくマッサージしてください。
これを一日３セット行います。

このマッサージを行うだけで血行が良くなり、頭もスッキリとするはずです。
洗髪後の育毛剤使用時等に平行して行うと効率が良いでしょう。

※絶対に爪を立てたり強く力を入れすぎたりしないで下さい！
頭皮が傷ついてしまうと、フケやかゆみの原因になったり、そこから毛根を傷つけてしまうといった事になりかねないので注意して下さいね。

大切な事は『優しく』行うこと！
くれぐれも傷をつけたり力任せに行って、逆に毛穴を塞いでしまうなんて事のないようにして下さいね。